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水飴つくりにこだわるのは何故?1

Doburokuwo

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ドブロクをつくろう という本がある。1981年4月初版。
僕がまだ農学部の学生だったころ、「これからどんな生き方をしていこうか」と思い悩んでいたころ出会った本です。
僕にとっては大切な本の一つです。このことを記事にしようと思って昨日本棚を探したら・・・無い!
手垢やら米汁果汁のしみがいっぱいついた本です

仕方がないのでネットで画像を拾って貼り付けました。まだ買えるんじゃないかな。

ついでに本の紹介も貼り付けちゃおう。
<転載開始>

  ドブロクをつくろう
農文協
前田俊彦
ISBN 4540810022

酒税法は憲法違反だ!!
しかも自家醸造が違法なのは世界中で日本だけ!!
憲法学者・経済学者・詩人などが、この悪法を粉砕し、ドブロクを民衆の手にと主張する痛快本!!

酒の自家醸造が普及すればおおくの弊害をともなう、という意見がある。
事実、以前から私が周囲の人にドブロクづくりをすすめているあいだに、しばしばそういう意見をきかされたものである。たとえば、飲酒量がおおくなってアルコール中毒患者がふえるだろう、あるいは酒のうえの喧嘩がおおくなるだろうなどであるが、はたしてそうであろうか。
戦時中の私の経験であるが、ある軍需工場ではたらいていた優秀な技術者が自分の仕事に疑問をもって酒びたりになり、統制がきびしくて容易に手にはいらぬ酒をもとめてほとんど精神錯乱状態になり、まさに典型的なアルコール中毒者であった。
そこで私は彼に酒を自分でつくることをすすめ、さすがは技術者である彼は小型の蒸留装置を制作して果実酒からブランデーをつくることに成功したのである。
そして、まもなく彼はアルコール中毒から脱出した。
杜氏にアル中患者がいないことはよくしられた事実であり、また、阿片の産地であるタイ国チェンマイにはモルヒネ中毒患者がいないということにも注目すべきであろう。
つまり、それを多飲すれば弊害があるから警戒を要するのは銭で買うだけの消費者にとってであって、生産者にとっては弊害について心配する必要がないということである。
これは単に酒の問題だけではない。
(本書まえがきより)

目次
第1部 どぶろくを民衆の手に
 Ⅰ酒税法は憲法違反である
 Ⅱ自律、自醸、自給の思想
 Ⅲ清酒ばなれの防止はどぶろくの解禁で
 Ⅳ世界中で流行しだした酒づくり
第2部 どぶろくのある風景
 Ⅰ酒と農耕文化ーどぶろくに思う
 Ⅱ穏健的どぶろく復権論
 Ⅲ農の心とドブロクと
 Ⅳ南島人の心を支えた泡盛
 Ⅴ村に、沸き立つ哄笑と空想を!
第3部 ドブロクつくり全科
 <焼酎・ブドウ酒・ブランデーその他も詳述>

ドブロクをつくろう 農文協 前田俊彦

1267円(税別)

<転載おわり>

この本の続編もあります。

「趣味の酒つくり」
ドブロクをつくろう実際篇 
農文協  0077-213410-6805

こちらはしっかり手元にありました。
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「ドブロクをつくろう」で書かれている、自律、自醸、自給の思想に惹かれ、これこそが自分の生きる道だと思った。
いや、酒をつくることだけじゃなくて、すべてにおいて自律して生きていきたい。田舎に住んで、会社に勤めるのではなくて自分でできる仕事をして食べていく。もちろん家もセルフビルドで作りたい。
それが20歳ころの自分の夢。

今、この本に出会ってから30年近くの時が流れ、ちょっとハラの出た、髪が白くなった自分がココにいるわけだが
(Kaoponは言う・・・「おとうさん、ビールいっぱい飲むからだよ」)
僕はそのとおり自律・自給の道を歩んでこれたか? いまも道半ばでありおそらく、これからもこの道をモサクしながら歩き続けるんだろうなあ、と思う。

それはさておき、水飴つくりに代表される食品加工技術、目に見えない「モヤシモン」たちとの台所でのつきあいが、これからますます重要な時代になっていくと思います。

おそらく、ごくごく近い将来、経済・流通の大混乱がある。
あれだけ、虚構のマネーを乱発しているのだから、落とし前をつけるために超ド級のハイパーインフレが用意されているのだろう。(このままずーっと平穏無事のまま続くと考えるほうが変だ)

そういう混乱の中でも、人は毎日メシを食う。一日の終わりにはおいしいメシを家族と共に食い、一杯の黄金の水飴でノドを潤す・・・それがリアルな人生だ。難しい哲学も思想もそういう日々の暮らしと結びついてこそホンモノだ。

その、黄金の水飴が経済破綻ごときで飲めなくなる、というのは恐るべき不埒なできごとではないか?
・・・・というわけで、我々自醸家(セルフブリュワー)は来るべき経済破綻に備えて、各家庭・地域での自醸技術を大いに研鑽しなければならない。経済破綻がおころうが、円・ドルが紙くずになろうが、大銀行が破綻しようが、一日の終わりにはおいしいメシと一杯の黄金の水飴でしめくくるのだ。


畑に一粒の麦を撒くところから始まって、各家庭での楽しい水飴パーティまで、ライフスタイル=文化として確立するまで、自醸家(セルフブリュワー)はハタラかなくてはならない。

(つづく)

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コメント

はじめて 書き込みさせて頂きます。痛快な内容で非常に楽しく読ませて頂きました!利き酒師として 公に絶賛できませんが... 今度お会いした時にもっと深く話せれば幸いです。是非今後共 宜しく御指導の程御願い申し上げます。

九衛門

投稿: 九衛門 | 2010年3月30日 (火) 09時14分

九衛門さんこんにちは。コメントありがとうございます。遠山でお会いできて良かったです。軽井沢から遠山はけっこう遠いですが、また会いましょう。安曇野にもお越しくいださい。
さて、現行法上自家醸造は許されておりませんが、酒造法自体が元は明治政府の富国強兵政策の下に制定されたもので、ここらでそろそろ解禁してもらいたいものです。

法律と戒律ということで言えば、第3のビールみたいなまがいものの合成酒を商品として流通させるというのは、人としての戒律違反ですね。

許せん!!

日月神示にも「新しい世には新しい酒ができるぞ。それは商売にはさせんぞ」という旨の記述を以前読んだことがあります。
(どこに書いてあったかと思って探しても、なかなか見つからないですが・・・)

ともかく、今時個人の醸造を取り締まるようなヒマな酒税役人なんていないんじゃない?
これから、役人が役人の給料で生活が成り立たない時代になりそうだし・・・。それは当然かなりなハイパーインフレを伴うわけで、それに対する準備は着々と手をうっていったほうがよさそうです。

投稿: yupon | 2010年3月30日 (火) 12時09分

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