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黒澤明の「夢」

『夢』(ゆめ、英題:Dreams)は、1990年に公開された黒澤明による映画作品です。

8編の短編を集めたオムニバス映画で、今you tubeなどにUPされていますので、ごらんください。

各短編のタイトル
1.1 日照り雨
1.2 桃畑
1.3 雪あらし
1.4 トンネル
1.5 鴉
1.6 赤冨士
1.7 鬼哭
1.8 水車のある村

どの短編も大変に面白い映像なのですが、6 章の「赤冨士」は今の日本の現状を予言しているようなすごい話(こわい話)です。
http://www.youtube.com/watch?v=mTg3D1PoyUE&feature=related

赤富士といえばこれ↓ 有名な浮世絵ですね。
Hokusai048

この赤い富士山って朝日か夕日で赤いのかなと思ってましたが、この映画をみて赤富士の赤いわけがわかりました。


黒澤明の「夢」 は 他の短編も 江戸時代の浮世絵を重要なモチーフにしていますね。
たとえば一章の「日照り雨」http://www.youtube.com/watch?v=eGhqHZypds4&feature=relatedの元ネタはこれ ↓

811

5章の「鴉」も浮世絵の話です。(なぜこの5章が浮世絵と関連しているのか、作品をごらんになって考えてみてください。) 

それはさておき、この怖い話続きのオムニバス映画、
最終章の「水車のある村」http://www.youtube.com/watch?v=fRcuBRMA2sU&feature=relatedでは希望のある風景が提示されています。
水車のあるとてもロハスな村がでてくるのですが、この水車のある風景は、実は僕の自宅から車で15分のところでロケされたんだそうです。(ああ、この短編にでてくる笠智衆のような爺さんになりたい!)

なんでこんな映画のことをこの「遠山郷へいこう」ブログに書いているのかっていうと、実は今日は今年第一回の「遠山藤原学校」があって、さっき遠山から帰ってきたところなのですが、今日の午前中は木沢の農園で藤原学校のお客様たちと一緒に農作業をやっていました。空は青空で、のんびりしていて、梅が満開で、木沢正八幡宮の春祭りで神楽歌が流れてくるし、実にのどかな心癒される体験でした。この半月の地震・原発騒動をほんのひと時ですが、忘れることができエネルギーが充填されました。

木沢には水車はありませんが、この映画の最終章と相通じるものが感じられます。

この混乱期を越えてこういう景色が見えるところまでがんばって歩いていきましょう。

映画、ぜひごらんください。

主人公 (寺尾聰)  T
老人 (笠智衆) R

の作中での会話を書き写してみましょう。

T: こんにちは・・・・・ こんにちは
R: はい こんにちは
T: この村は何と言う村ですか?
R: 名前なんかないよ。わしらはただ「村」と呼んでいる。よその連中は「水車村」と言ってるがね。
T: この村の人はみんなここに住んでるんですか?
R: いやぁ、住んでる村は別にある。
T: ここには電気はひいてないんですか?
R: あんなものは要らない。人間は便利なものに弱い。便利なもの程「良いもの」だと思って、本当に「良いもの」を捨ててしまう。
T: 灯りはどうするんですか?
R: ロウソクもあればタネアブラもある。
T: 夜は暗くないですか?
R: 暗いのが夜だ。夜まで昼のように明るくては困る。星も見えないような明るい夜なんて嫌だね。
T: 田んぼがあるようですが、耕運機も収穫用のトラクターも無いようですね。
R: そんな物は要らん。牛もいれば、馬もおる。
T: 燃料には何を使ってるんです?
R: 主にたき木を使う。生きている木を切るのは可哀相だが、

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