建築アーカイブ 

離れ増築の記録 1

離れ増築工事はほぼ完了しましたが、ブログの記事として新シリーズ「離れ増築の記録」をはじめます。 カテゴリー「建築アーカイブ」内にまとめます。

本来母屋の建築工事(2004年ー2005年)を優先して記事にするべきなんでしょうが、写真の記録媒体が普通のフィルム写真なので、デジタルの記録がある離れの建築記録を先に公開しましょう。

増築工事は2008年5月着工です。

建坪は東西3間半 南北4間の14坪 平屋、ロフトの物置スペースを広くとった作りです。

構造は外側の壁がツーバイシックス材、間仕切りなど建物内部はツーバイフォー材を使用した枠組み壁工法です。

建築の設計、簡易構造計算 、建築確認申請など 法律・申請などについては県建設事務所に何度も通いながらすべて自前で書類を作成し、認可を得ました。

基本的に30坪(100㎡)以下の建築物は、建築基準法に合致していれば、建築士でなくても設計・施工ができます。 それ以上の大きさになると建築士による設計・施工管理が必要になります。

建物を建てている自宅の敷地は、建築基準法上、都市計画区域内の無指定地域。基本的に建築確認申請さえだせば、あまり難しい法律上の規制がない用地です。

着工は2008年5月

着工前、地面に建てる場所を石灰で描く。

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基礎コンクリートを打つ部分の溝をほるために掘る部分の線をひく。

周囲にある木の枠は、位置決めのための遣り方(やりかた)

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レベルを使って高さの水平を出す。遣り方に水糸を張り対角線の長さを同じにして、基準線の直角などを保つ。(長方形・四角形は対角線の長さが等しいという算数を使う。この方法は建築物を立てるときに必ず使います。あと使う算数はひたすら直角三角形のピタゴラスの定理です。すなわち、 平面幾何学において直角三角形の斜辺の長さを c とし、その他の辺の長さを a, b とした時

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なる関係が成立するという幾何学の定理である。つまり中学生の算数で家は立つ!!

↓ バックホー(お隣の設備工事屋さんから拝借)で根切り工事(溝掘り)

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↓根切りしたところ

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掘った溝に割り栗石を敷き詰め、砕石を入れて突き固める

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ということで、 次回につづく

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母屋セルフビルドの思い出 1

本稿母屋セルフビルドの思い出 は左サイドバー 建築アーカイブ という項目にまとめていきます。

平成16年から17年(2004年-2005年)にかけて約1年半かけて、現在の自宅母屋(30坪)をセルフビルドで建てました。工事は水道設備やガス設備・ユニットバスの組み立てなどの工事を除いて、ほぼ独力で行いました。
当時高校2-3年だった長女apponと中学3年-高校1年だった長男taiponの二人も工事の重要なポイントで実によく働いてくれました。
kaoponは平成15年の秋生まれ。kaoponが生まれたころは母屋に先立ち倉庫(3坪)の建設中でした。母屋の建築中はripponはkaoponの子育てのため、建築工事そのものには参加できませんでしたが、内助の功で僕が建築工事に集中できるように支えてくれました。

当時の思い出を写真で振り返りながら書き進めていきます。

まず、建築概要から。

南北5間、東西6間の平屋建て30坪で、工法は枠組み壁工法・・・いわゆるツーバイフォー工法です。
ただし、外周の壁は断熱と強度増強のため、ツーバイシックス材を使い、内部の壁はツーバイフォー材を使って構成しています。以下ツーバイフォー=204 ツーバイシックス=206と表記します。

基礎はコンクリート+鉄筋の布基礎。床下蓄熱と防湿のためベタ基礎になっています。

屋根は亜鉛メッキ鋼板=トタン葺き

建築の特徴としては太陽光による熱を効率よく取り入れるための工夫をあちこちに仕掛けてありますが、OMソーラーと呼ばれるパッシブソーラーハウスのシステムを自作したところに特徴があります。
画像;OMソーラーのホームページから引用転載
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また、断熱材には一般によく使用されるグラスウール断熱ではなく、セルローズファイバー工法を用いました。
この2点が大きな特徴だといえます。

実際、厳冬期は当地では朝の気温最低マイナス15度まで下がりますが、この2つの仕組みが功を奏し、厳冬期でも朝(暖房無使用)で室内気温はプラス15度くらいです。

天気が悪くて太陽光の恩恵がない日は、補助暖房として薪ストーブを使用するため、暖房用に石油はほとんど使いません。(ピンポイントで石油ファンヒーターを用意していますがほとんど使用しない)

また、夏季の冷房は断熱効果が効いているため、クーラーは使用していません。夜間の涼しい空気を蓄えておき、昼間外気温が上がる状態では窓は全部締め切ります。夕方外気温が下がってきたところで、窓を全部開け放って夜間冷気を取り込むという対処の仕方で夏を乗り切っています。(当地では熱帯夜になることは、ほとんどありません)

それではまず、間取りから。

基本5間×6間のサイズでripponが書いた間取り図を元に設計を始めました。
ちなみに僕は建築士の資格は持っていません。建築はあくまで趣味+実益のセルフビルダーですが、建築基準法では30坪=100㎡以下の建築物は建築士の資格がなくても設計施工をしても良いことになっています。
(もちろん好きな形の建物を建ててよいというのではなく、すべての建物は建築基準法に合致していなければならない、というのがこの法律の基本です。)
図面クリックで拡大されます↓
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当地は都市計画区域内、無指定地域ですので、建築確認が必要です。
建築確認申請は、構造計算、作図など必要な設計は自分で行い、建築事務所に数回足を運んで建築許可をとりました。

また、敷地については元の地目が農地でした。敷地面積は200坪強あり、150坪以上の土地では農地転用の審査条件が厳しくなりますが、僕は印刷の仕事が本業(自営業)ですので、その事業用地として申請し受理されました。
田中康夫前長野県知事の「お墨ツキ」です。

同一敷地内には、工法研究のために最初に立てた3坪の倉庫、母屋30坪 、と現在建築途上の離れ14坪の3棟と、建築床面積には入りませんが、温室と薪置き場を備えています。

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